パーソナルジムでの健康被害に関する考察
こんばんにちは
すすきの駅近くからバスセンター前駅より徒歩5分程度に移転したリフレックスです。
少し前ではありますが、
パーソナルジムでの怪我などトラブルが増えたことで消費者庁が注意喚起を出した。とのニュースが出ました。
パーソナルジムとしては開店から3年目とまだ若い店ではありますが、パーソナルジムによる健康被害がニュースが出てしまう背景を私なりに書こうかと思います。
ちなみにパーソナルジムは開店後1年以内に廃業が80%ほどらしいです。
ひぇぇ、、、通ってくださってるお客様いつもありがとうございます。
まず「パーソナルジムで怪我などのトラブルが続出」とニュースが流れてしまう背景から
最大の理由としては
【素人に毛が生えたトレーナーの増加】
が挙がります。
結局これに全部の理由が収束してしまうのですが、
その背景として
・空前の筋トレ(コンテスト)ブーム
・コロナ禍による健康意識の高まり
・ビジネスとしてのパーソナルジムブーム
○他業種からの参入
○参入障壁の低さ
があります。
背景から説明しますと
フィジークやベストボディといったコンテストブームやSNSでの筋トレ系インフルエンサー人気によって数年前から徐々に筋トレがブーム化していました。
そしてコンテストに出ていた選手にファン(フォロワー)が集まることで、それを顧客として狙ったジムを開く人が増えていきました
それに追いつけ追いつけで近しいスタイルのジムも増えていき、
またそのタイミングでコロナの流行によって健康意識が高まりジムを探す人の数も多くなりジムの運営側としては繁忙期といいますか、会員数が多く増えたところも少なくないかと思います。
また、この辺りからパーソナルジムがビジネスとして注目されました。
ビジネスとしてのパーソナルジムの参入障壁の低さとして
・資格不必要
・仕入れ等がいらない、ランニングコストも設備投資も少なめ→安価でスタート可能
・単価が高い
という特徴がある為、エステ業界や夜職、不動産業界などもパーソナルジムビジネスをいっちょ噛んでやろうと参入が増えました。
などの背景があって、
現在パーソナルジムの数やパーソナルトレーナーを名乗る人の数は過去1番多い現状です。
そしてそのトレーナーのほとんどが
・会社のマニュアルを覚えた”だけ”
・自身のコンテスト出場歴代やダイエット遍歴を基にした筋トレ知識
など素人に毛が生えたレベルです。
これは『ジムで店長をやっている』『パーソナルトレーナーとして独立してる』といったパッと見ではしっかりとした経歴のある人たちの研修をしていた経験からも
SNSで新しいジムやトレーナーも色々見てても多く確認しています。
トレーナー自身のトレーニング動画や、顧客に指導している動画などもよくアップされてますが
「うわっ、怪我させそう」
「これ肩痛めそうだなー」
「腰壊れるやろこんなん」
と思ってしまうような投稿が目立ちます。
良い選手が良いコーチになるかは別問題。な話と同じ現象がパーソナルジム業界でも起きているわけです。
もちろん全くの未経験の方に比べると筋トレに詳しく、減量方法も的外れなことは言わないでしょう恐らく
しかしそれは”筋トレ”に詳しくなった、また自分の身体に効かせる感覚が鋭くなっただけで
“人に教える知識”が備わったわけではありません。
自身の経験から【良いもの】として認識していたものも
人によっては【悪いもの】であることは多くあります。
もちろん筋トレでも同様に
本人にとっては良く効いて、発達したやり方かもしれませんが
人によっては怪我の原因になりうることもあります。
追い込めば良い
気合いが大事
◯◯だけ食べていれば痩せる
のような簡単な仕組みで人間は出来ていないし、そもそもそれならパーソナルトレーナーって仕事もいらなくなりますね。
・骨格や体型に沿った動かし方
・なぜ怪我が起きるのかの理解や予防と対策
・トレーニングをすることで身体に起きる反応
・初心者だからこそ起きやすいミスや代償動作、それに対する対処
どれも必ず覚えていないといけないもので、
これを覚えてようやくトレーナーのスタートラインに立てている状態だと私は考えますが、世間は残念ながらそうではないようです。
この背景を踏まえて
今回パーソナルジムでのトラブル多発に関する私のコメントは
「そりゃあそうなるよなー」
です。